熊本市東区堀川歯科診療所 ホーム > お口の豆知識
薬と歯科治療part2
皆さまこんにちは!!
今日は薬と歯科治療についてのお話Part2です!!
今回は骨粗鬆症の治療に使われているビスフォスフォネート製剤(BP剤)についてです。
BP剤は骨密度のアップを図るための飲み薬や、乳がんや前立腺がんなどの骨転移を防ぐ薬として注射薬が用いられるなどしています。
しかし、この薬を継続的に使っていると抜歯などの傷がきっかけであごの骨が壊死するという副作用がおきることがあります。
頻度としてはそれほど高いものではありませんが、一度起こってしまえば非常に治りにくく、辛い副作用です。
あごの骨を覆っているのは、皮膚よりも薄くデリケートな歯ぐきです。歯ぐきは抜歯や入れ歯による深いキズによって破れやすく、お口の中の細菌にさらされ、それにより感染をまねいてしまうのです。
服用中であっても休薬をすれば安全に抜歯をすることは可能ですが、休薬が望ましくないこともあります。こういった場合の自己判断での休薬は非常に危険です。
取り返しのつかないことにもなりかねないのです。
こういった問題を起こさないためにも、服用中の方は必ず問診票に記載してください。
歯科治療の途中で服用を開始された方も忘れずに教えてください。
先ほども言いましたように、骨壊死の原因のひとつは細菌です。
お口の中の丁寧なケアをすることはここでも非常に重要となってきます。
歯科での口腔ケアやクリーニングを受けることで細菌の数はグッと減らせます。
定期的に入れ歯の調整をすることによってキズや炎症も防げますので、お心当たりのある方は一度、歯科での検診をお勧めします。
2014.12.25(木)